Profile

野中 紅歩 (ソプラノ) 
Koo Nonaka,Sopran

札幌出身。藤女子高校卒業。国立音楽大学声楽科卒業。国立音楽大学大学院歌曲専攻修了。在学中より札幌市民芸術祭新人演奏会、KAWAI楽器主催による札幌キタラホールでのジョイントコンサート<尾田頼彦(バス)リサイタル>(JAL、MaxMara協賛)に賛助出演他、多数の演奏会での演奏を経て、卒業後東京二期会オペラ研修所入所、同年国立音楽大学創立70周年記念同調会演奏会ほか、様々な演奏会にソリスト、アンサンブルメンバーとして出演。
1999年渡独後、デュッセルドルフ、ケルンにてドイツ・リート、ドイツ・オペラ、宗教曲を中心に研鑽を積み演奏する傍ら、2001年から2004年マーストリヒト音楽大学(オランダ)声楽科でソリストとして研鑽を積む。在学中より、クラウス・シュミット(アーヘン劇場演出家)による創作オペラ<レポレッロ>をはじめ、指揮者、演出家に指名を受け、オペラ公演、演奏会に多数出演。宗教曲では、J.S.バッハ<マタイ受難曲>、ヘンデル<メサイヤ>、バーンシュタイン<チチェスター詩篇>、ラミレーツ<ミサ クリオラ>、ホネガー<ダビデ王>他、室内アンサンブルでは、ヘンデル<9つのドイツアリア>、ファリア<プシシェ>他、ユーフォニウム、チューバのマスタークラスにて現代の日本人作曲家によるアンサンブル作品の特別演奏など、多数の楽器とジャンルを問わない作品で演奏、歌曲ではドイツ歌曲を専門に勉強を始めたことから、ベートーヴェン、シューベルト 、シューマン、ブラームス 、マーラー 、リヒャルト・シュトラウス、ヴォルフをなどを得意とし、近年はヨーロッパ、日本ともに日本歌曲の演奏を望まれるため、山田耕筰、團伊玖磨他多くの日本歌曲も演奏、欧州のソリストにならい、古典、バロック音楽作品からロマン派、近現代、オペラ、宗教曲、歌曲、室内アンサンブルに至るまで幅広く多種多彩な作品を、ソリストとしてオランダ、ドイツ、ベルギー、日本などで演奏し活動している。

近年は、2016年日独協会60周年記念式典にて両国歌斉唱。同年デュッセルドルフ市Palais Wittgensteinにてe.V.Mentor(ドイツの大中都市に点在している社団)へのチャリティーを目的としたオペラガラコンサートに出演。2017年クライバー・フリーデマン(ピアニスト)氏を迎えて、オーボエ奏者鷹見てるみと共にトリオコンサートにて演奏。2016年〜19年日本ロベルト・シューマン協会定期演奏出演、特に2019年9月の<クララ ・シューマン生誕200年記念コンサート>での演奏は評論家八木幸三より「表情豊かなソプラノで熱唱した『献呈』が秀逸」と評価を受ける。2014年〜2019年ドイツで活動、またはドイツ活動後日本で演奏を続ける音楽家達による<ドイツのうた日本のうた>演奏会を発足、継続的に開催し、札幌、東京での公演を終え来年は第10回の開催を予定されており、観客動員数を増やし続け好評を得ている。また近年の活動の中には宗教曲を抜粋で構成するコンサート、オペラガラコンサートへの出演も多く、オペラアリア、デュエット曲、ガラコンサートでは各国歌曲演奏(ドイツ歌曲、日本歌曲、フランス歌曲、イタリア歌曲、イギリス、ロシア、オランダ、フィンランド、ポーランドその他多くの国の作曲家の作品)なども多数演奏している。また2016年より出演を続けてきた東北大震災チャリティーコンサートでは、エッセン、デュッセルドルフのみならず、福島より発信している<祈りを込めて>(現在第35回終了)コンサートドイツ公演・フランクフルト、デュッセルドルフ公演にて賛助出演として参加、2020年3月はエッセン市、ケルン市での東北大震災チャリティーコンサート出演を予定している。2020年5月ボン市にてベートーヴェン生誕250周年記念の一環となるベートーヴェン交響曲第9番ソリストとして出演する他、7月には札幌・六花亭ふきのとうホールにて演奏会出演予定。現在、東京二期会、北海道日独協会、日本ロベルト ・シューマン協会各会員、2020年よりピアノとのデュオRouget(ロジェット)が始動、ベルギーを本拠地とする室内アンサンブルKoGの一員としても活動している。
青木恵美子、伊藤京子、曾我栄子、仁田ちさ、インゲボルグ・ライヒェルト、アクセル・エヴァラート、スザンネ・シーマック、セータ・デル・グランデの各氏に師事。現在ドイツ在住。