2020.11.14 22:02パイプオルガン これは私が現在通っている教会の一つ、ベルギーのある教会のパイプオルガンです。 どのパイプオルガンでも感動してしまうのですが、私は毎回、下から見上げて、その大きさに圧倒され、そしてこの大きな楽器から吹き出される豪快なハーモニー、時に繊細な音色に鳥肌が立ち、心が震えます。何度聴いても、何度体験しても慣れることがありません。 欧州に来て、初めてパイプルガンと演奏し、その後も幾度となく時間を共にした楽器、パイプオルガンは私にとって大好きな楽器ですが、実は最近までパイプオルガンのことはあまりよく知りませんでした💦 一体どれだけの楽器の音をかね備えているのか、見えていないところはどうなっているのか…etc…。そこで私が最近やっと学んだことをここに少し書き出して...
2020.08.23 12:00モーツァルト オペラ<ツァイーデ>より≪Ruhe sanft, mein holdes Leben(憩えよ、私の愛おしい人)≫ モーツァルトの未完のオペラ<ツァイーデ>。モーツァルトの死後、遺品の中から妻・コンスタンツェによって発見されたこのオペラは、コンスタンツェも知らなかった初お目見えの作品だったそう…。当初オペラの名前さえもついていなかったため、ヒロインの名前(ツァイーデ)をそのまま用いて発表したそうです。 結末も不明だったこのオペラは、のちに補完され、現在は楽譜として手に取ることができます。 私もこの作品を手渡されるまで見聞きしたことのなかったオペラでした。 未完の作品だったとはいえ、この作品の後に書かれたというオペラ<後宮からの逃走>の完成度には及ばぬものの、楽曲の美しさはさすがモーツァルト‼️各所にモーツァルトならではの、うっとりするようなメロディが散りばめられ...
2020.08.21 11:00Église Saint-Hubert / サンテュベール教会 (ベルギー ヴェルヴィエ) ベルギー・ヴェルヴィエにあるカトリック教会・サンテュベール教会。以前このブログで(2020年7月12日)お話しさせて頂いた調律資金のためのチャリティーコンサートが行われる予定の教会を、やっと一昨日忘れずに撮影できました☺️ 現在、コロナ感染者数が増加してるベルギーでは、道を歩く時もマスクをしてほしい、と言われていますが、教会は貸し切り、教会のパイプオルガンの場所まで上がり、楽器から少し離れたところで歌う分には離れている距離も充分、遠慮は要りません。 このような時期なので、広々とした教会を見渡して稽古ができるのは、何よりの贅沢、そして誰もが気軽に教会へ出入りできるよう、教会のドアが空いてるところから演奏が聴こえるので、時々、涼みがてらお客...
2020.07.12 15:59パイプオルガンの調律資金への道 現在私が取り組んでいる中に「パイプオルガンの調律資金への寄付を募る」ためのコンサートで演奏する曲があります。そしてこのコンサートは、演奏会の時にはまだ、オルガンが調律されていない状態で行われます…なかなかない経験です💪 今回この企画の連絡をくれたのは、こちらでの音大時代のオルガニストの友人。友人は何より音楽の才能と情熱とエネルギーに溢れている、私の音大時代の友人の中でも<音楽家でなければいけない人リスト>に入る友人でした。 音大卒業後、友人は教会で仕事をしていたので、共演させてもらう機会も多く、しかも<クラシカルな教会と前衛的なプログラム>というコンビネーションを好んだ友人は、私が聞いたこともないような作曲家の、見たこともないような楽譜に挑戦させ...