ブラームス <ハイドンの主題に よる変奏曲 Op.56>

   Facebook投稿【クラシック音楽バトンリレー】より

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 【クラシック音楽バトンリレー第2日目】
 第2日目は、私がもっとも好きな作曲家・ブラームスの作品から<ハイドンの主題に
よる変奏曲 Op.56>です。
 
 この作品の作曲は、当時ブラームスの友人だったウィーン楽友協会司書から、
ハイドンの作品<ディヴェルティメント>の写譜を手渡されたことから始まります。
 当時はまだ、オーケストラ編成規模の大きな作品としては<管弦楽>2曲と
<ピアノ協奏曲>1曲ほどしか手がけていなかったブラームスは、このハイドン作品の
第2章にあった『聖アントニウスのコラール』に注目。このメロディを主題として
作曲に取り組みます。
 ここから3年後、ブラームス43歳、ブラームスはこの『コラール』をモチーフに
した変奏曲を、最初にピアノ2台の作品として、そして続けて管弦楽曲として仕上げ
発表したのでした。

 ブラームスと言えば、無愛想で皮肉屋。
でもドイツに住んだことのある方ならちょっと思い当たりませんか?
ニコリともせず、ブラックジョークの辛辣なドイツ人のおじいさん。
 私の場合、向かいに住んでいるおじいさんがまさに👍この感じ!!気難しそうで
私が一瞬構えてしまったり、ブラックジョークも怒っているのか⁉️と勘違いしそう
になったり…💦 
 でも文句を言いながらも結局奥さんの言うがままだったり、私のような若輩者の
ことはほっとけなくてつい声をかけてしまう😉 
結果、我が家の誰よりも我が家のことを把握しているお向かいさん本人にも、
「我が家のお向かいさんは、とても単純でストレートなだけだよね」と軽口を
たたけるくらいになりました。
 ↑失礼な私ですが、おじいちゃんはコレを言われると意外と嬉しそう⁉️(笑)

 恩義を重んじながらも、場所もわきまえず、きつい言葉を吐き、周りの人を辟易させ
る。
 知らない人には警戒心も強く気難しいけれど、気心しれた友人には思いやりがあり、
ユーモアも蓄えたブラームスの言動や行動は今も語られていますが、彼の音楽からこそ
彼そのものを感じることができるような気がします。
 この<ハイドンの主題による変奏曲>では、生きると言う営みの純粋さとひたむきさ
真摯で懸命なブラームスが、彼の地道な学びに裏打ちされた『作曲家としての伝統的な
技術への厳格さと、職人的な完成度』を手段に、この作品の終曲では人生を生き抜く
エネルギーをもって、人々を鼓舞しているように感じるのです。

 私がいつも聴いていたのは1977年のウイーンフィル+ベーム(指揮者)の録音でした
が、昨晩偶然1976年の同じコンビのライブ録音を見つけました。会場の興奮も伝わる
音源で楽しんで頂けるかと思います。
https://youtu.be/INl0ETjvqB4

 そして2台のピアノバージョンの録音では、若いエネルギーの溢れるピアニストの演奏
が素敵です。
https://youtu.be/r9cIjpqLMXc

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